マイセンの魅力

マイセンについて

マイセンというと、華やかな装飾のティーカップを思い浮かべる人も多いでしょう。
アンティークの域にあるマイセンは、洗練されたデザインと、それを職人が手作りするというスタイルから、大変人気の白磁器であります。
ドイツのマイセン地方で生産されてきた西洋白磁は、元は、中国や日本の白磁をモチーフに生み出されたと言われています。
当初のマイセンデザインには、そういった東洋白磁を意識した装飾が多く、ドラゴンや、花などは東洋の世界をイメージしたものが多かったようです。
マイセンの有名な、「ブルーオニオン」の作品では、元々はザクロの絵が描かれていた東洋磁器をモチーフに作られたようですが、西洋にザクロがなかったことから、タマネギがモチーフになったという説もあるのです。
マイセンがいかに東洋の磁器を習って作られていたのかが分かるようですね。
約300年というマイセン誕生からの長い歴史の中で、マイセンは西洋デザインをとりいれ、バラや、葡萄の葉といった独自のデザイン、ヨーロッパでの流行をとりいれるなど、変化を続けてきています。

マイセンのデザインについて

マイセンのカップを、贈り物やプライベートのコレクションとして楽しんでいる人は多いと思います。
マイセンは、西洋白磁器として、大変人気があります。
儚げで洗練されたデザインがマイセンの魅力であると同時に、マイセンのイヤープレート、昔からある代表作「インドの花」「ブルーオニオン」などはいつまでも大変人気があります。
これは、多分、マイセン独特の西洋と東洋を織り交ぜた不思議な風合いから、見る人を楽しませ、和ませているのではないでしょうか。
マイセンは、花をモチーフにしたデザインが多いですが、大胆なバラの花よりも、小さくて愛らしい小花をちりばめたような作品も多く、東洋のザクロ、モモをイメージしたデザインも見かけます。
また、マイセン「meissen」のロゴプレートも人気があり、もはや、デザインだけでなく、マイセンというだけでブランド食器を確立しているようです。
マイセン食器は、自然やロマンチックなデザインも多いため、贈り物にすれば喜ばれることでしょう。
長く使っていただけるよう、飽きないデザインも魅力のマイセンなのです。

マイセンのバックスタンプを楽しむ

マイセンのティーカップやソーサーの裏面をみると、双剣のマークのほかに数字の刻印があるなどバックスタンプを見ることが出来ます。
実はこれは、マイセンの歴史にも関係のあるスタンプなのです。
元々は、双剣ではなく、アウグスト王のモノグラムをバッグスタンプにしていたマイセンですが、時代が進むにつれ、紋章をモチーフにし、双剣を扱うようになってきました。
さらに、双剣に点や線を加えることでマイセンの時代ごとの変化を表し、1972年以降は、現在のマイセン「meissen」という名称や、双剣のロゴマークが確立していきました。
なので、マイセンの食器を品定めするとき、バックスタンプの種類によって、年代ものであるかどうかが分かるのです。
マイセンシリーズを手にとる機会あるときは、バックスタンプを確認して、どの時代のマイセン食器であったのか品定めしてみるのも面白いですね。
また、マイセン人形も食器同様人気があります。
現在は、マイセン人形も多く作られているようですが、当時のマイセン窯において作られた作品は貴重なもののようです。
ヘンチェルの子供シリーズというものが、マイセン人形でも値打ちがあるようです。